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ECS の比較(安全等深線)


安全等深線

安全等深線は、S-52 Presentation Library で規定されており、太い等深線で表現されます。しかし、電子海図海図の等深線は、途中で切れたり、浚渫区域や未測区域に接続したりしているため、この状況を判断しながら、ECS は安全等深線を描画します。ここでは、浚渫区域により、等深線が欠落した場合の安全等深線を比較しました。なお、安全等深線は、2m です。


1. ORCA Navy


2m の等深線は、当然、安全等深線となります。水深区域が隣接していて、2m の等深線が無い場合も、安全等深線は描画されます。浚渫区域を囲んで、等深線はありませんが、ここにも安全等深線が描かれます。


2. AlphaMap Pro


AlphaMap Pro では、だいぶ様子が違います。浚渫区域の入り口の水深区域が隣接していて、2m の等深線がない場所では、安全等深線が描かれません。また、浚渫区域は、安全等深線で描かれません。


3. ChartRescue


ChartRescue での安全等深線は、この例では ORCA Navy と同じになります。



安全等深線(IHO Encoding Bulletin 23 を適用した場合)

IHO では、航海用電子海図作成基準として、S-57 を刊行しています。しかし、不具合や表現の明確化の必要があるため、これに対して、メンテナンスドキュメント(通称、MD)を刊行しています。メンテナンスドキュメント以下にも、Encoders Bulletin と呼ばれる、修正ドキュメントを作成しています。
IHO Encoding Bulletin 23 では、線の水深区域の省略を 2009年1月1日以降、認めています。従来、線の水深区域は、面の水深区域同士、あるいは、浚渫区域など、水深が不連続な場所で必要とされ、これは、安全等深線を正確に描画するために必要とされていました。しかし、S-52 Presentation Library Ed. 3.4 では、安全等深線の描画は、線の水深区域が無くても描画する事が求められます。この状況を各社の ECS で見てみます。
なお、日本の海洋情報部では、この新基準の航海用電子海図がすでに刊行されています。また、NOAA の航海用電子海図も同様です。


1. ORCA Navy


やや太い線で見えるのが安全等深線です。ORCA Navy では、安全等深線は連続しており、問題はありません。


2. AlphaMap Pro


画面中央部、水深区域の水深が不連続な場所で、安全等深線が欠落します。


3. ChartRescue


ChartRescue では、安全等深線は、線の水深区域が無くても、正しく表示できます。



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